世界中のチョコレートファンから愛されるスイスのプレミアムブランド、リンツ。
1845年の創業以来、職人のこだわりと技術革新によって生まれる“とろける口どけ”は、今もなお多くの人々を魅了し続けています。
なかでも、1879年にロドルフ・リンツが発明した「コンチング製法」は、チョコレートの歴史を変えたと言われるほど画期的なものでした。
本記事では、リンツの誕生から世界ブランドへと成長するまでの軌跡、そして日本市場での展開や限定フレーバーの魅力をたっぷりと紹介します。
銀座や表参道などに広がるリンツの店舗、季節ごとに登場する抹茶・さくらなどの限定リンドール──
スイスの伝統と日本の感性が出会う“甘くて深い物語”を、ぜひ一緒に辿ってみましょう。
リンツの歴史
創業期と「固形チョコレート」誕生(1845〜)
1845年、スイス・チューリッヒでスプリュングリ親子が菓子店を創業し、ドイツ語圏スイスで最初期の固形チョコレートバー製造に挑戦。工場を拡張しながら品質と生産性を高め、のちのリンツ&シュプリュングリにつながる基盤を築きました。
ロドルフ・リンツとコンチング(1879)
1879年、ベルンのロドルフ・リンツが「コンチング」を発明。長時間の攪拌により粒子を微細化し、雑味を抑え、比類ない滑らかさを実現。今日「リンツらしさ」と呼ばれる口どけの原点です。
合併・ブランド確立~LINDORへ(1899〜1949)
1899年、スプリュングリ側がロドルフ・リンツの会社を買収し、Lindt & Sprüngli が誕生。製法とブランドが融合し、プレミアムチョコレートとしての地位を確立。1949年には後のアイコンLINDORレシピが完成し、“とろける”体験が象徴的に。
グローバル展開と現在(1950〜)
戦後、ヨーロッパ・米州・アジアへ拠点を拡大。品質・技術革新に加え、サステナビリティや原材料調達の透明性にも注力し、世界的な信頼を獲得し続けています。
リンツの日本での展開:1号店~全国拡大
日本進出の始まり
リンツが日本に本格的に進出したのは 2010年(平成22年) 頃。
東京・銀座にオープンした「リンツ ショコラ カフェ 銀座店」が国内初の直営店舗として知られています。
それ以前は輸入食品店や百貨店などで一部商品が販売されていましたが、カフェ併設の直営店が誕生したことで、リンツの世界観を「体験できるブランド」として広く浸透しました。
- 2010年:銀座に日本第1号店オープン
- 2013年:表参道ヒルズに旗艦店(カフェ併設)を開設
- 2014年以降:全国のアウトレットモールや百貨店内に順次展開
- 2020年代:全国で40店舗以上(カフェ・ブティック含む)を展開
現在はオンラインストアや百貨店のECサイトでも購入が可能で、季節限定・日本限定のフレーバーが人気を集めています。
日本で人気の店舗スタイル
| 店舗タイプ | 特徴 |
|---|---|
| リンツ ショコラ ブティック | 量り売り(Pick & Mix)を中心に、ギフト商品・リンドール単品販売を行う定番店舗。 |
| リンツ ショコラ カフェ | カフェ併設型。ホットチョコレートやショコラドリンク、パフェなどのスイーツメニューを提供。 |
| アウトレット店舗 | まとめ買いやお得なギフトボックス、賞味期限が近い限定商品などを割引販売。 |
2025年現在、特に人気が高いのは「リンツ表参道店」や「リンツ銀座店」。
店内で提供されるチョコレートドリンクやショコラソフトクリームはSNSでも話題となり、日本の“カフェ文化”との融合が進んでいます。
日本市場向けの特徴と人気の理由
日本では、リンツがもつ「高級感」だけでなく、贈り物文化と非常に相性が良いことも普及の追い風になりました。
特に、バレンタイン・ホワイトデー・母の日などのイベントシーズンに合わせた限定パッケージやギフトボックスが毎年登場し、SNS映えするビジュアルが話題になります。
日本限定・季節限定フレーバー
| 商品名 | 発売時期 | 特徴・説明 |
|---|---|---|
| リンドール 抹茶 | 通年販売 | 西尾抹茶を使用。日本限定として定番化した人気フレーバー。ほろ苦い抹茶とミルクチョコのバランスが絶妙。 |
| リンドール さくら | 春季限定 | 桜の香りを練り込んだホワイトチョコベース。毎年春に登場し、パッケージも桜デザイン。 |
| リンドール 柚子 | 夏季限定 | 柚子の爽やかな酸味とホワイトチョコの甘さを組み合わせた和風フレーバー。 |
| リンドール ほうじ茶 | 秋〜冬限定 | 焙煎香が強い京都産ほうじ茶を使用。ミルク系チョコと組み合わせた深い味わい。 |
| リンドール いちごショートケーキ | 冬限定 | 日本の定番スイーツ「ショートケーキ」をモチーフに開発された限定フレーバー。 |
| リンドール 梅 | 正月限定 | 新年をテーマにした和テイスト。梅の甘酸っぱさとチョコのまろやかさが特徴。 |
※限定フレーバーは年ごとに内容やデザインが更新される場合があります。
日本の価格の変化について
量り売りが人気のリンツ。日本で発売されてから価格の変化を見ていきましょう。
| 期日・時期 | 100gあたり価格 | 1粒あたり概算* | 出典・備考 |
|---|---|---|---|
| 2018年11月時点 | 781円 | 約98円 | 当時の価格表と割引早見より確認 |
| 2022年1月7日〜 | 781円 | 約98円 | リンツ公式「バレンタインコレクション 2022」より |
| 2023年2月時点 | 880円 | 約110円 | 店舗価格の写真記録より |
| 〜2024年2月14日 | 1,040円 | 約130円 | 価格改定直前(店頭掲示の撮影情報) |
| 2024年2月15日〜2025年1月5日 | 1,200円 | 約150円 | 価格改定後(100g=1,200円) |
| 2025年1月6日〜現在 | 1,440円 | 約180円 | 公式価格改定(2025年1月6日実施) |
補足・注意点
- 最新の公式「価格改定のお知らせ」では、2025年1月6日より一部商品を除き価格が改定されたことが明記されています。
- 上記の「100 gあたり」価格は直営店での量り売りサービス(PICK & MIX)を対象としたもの。店舗・時期・フレーバー・量などにより実際に支払う価格が異なることがあります。
- 各「1粒あたり」の価格は「12〜13g/粒」で換算した概算であり、粒の重さ・個数で多少のずれがあります。
- アウトレット・セール・キャンペーンなどでは、さらに割引価格で販売されるケースもあります。
話題のリンツ詰め放題とは?
リンツ直営店(ブティック・ブティック&カフェ)で人気の 量り売りチョコレート「PICK & MIX(ピック・アンド・ミックス)」 を、専用の容器に好きなだけ詰められる期間限定イベント です。
普段は100g単位の量り売り(1粒約180円前後)ですが、
このキャンペーン期間中は 固定価格で「好きな味を好きなだけ」詰められる という特別仕様になります。
現在も期間限定で実施中 です。以下、確認できた内容・注意点を整理します。
- 会員限定で「PICK & MIX詰め放題」が 2025年9月19日(金)〜10月31日(金)の期間限定で実施
- その場で会員登録(無料)することも可能
- Sサイズ 3,980円(税込)※リンドール約25粒想定で、通常より約11.6%お得
Mサイズ 4,980円(税込)※リンドール約35粒想定で、通常より約21%お得
ビッグ缶サイズ 5,980円(税込)※リンドール約45粒想定で、通常より約26%お得 - 実施する店舗は、全国のリンツ ショコラ ブティック、ブティック&カフェ(アウトレット店舗を除く)
- オンラインショップでの実施はなし
📍公式情報:
Lindt公式キャンペーンページ(2025年9月発表)
まとめ
今回はリンツの歴史や価格の変動について解説しました。ギフトや自分へのご褒美にもぴったりなリンツをぜひ食べてみてください。ではまた。
